こんにちは。
最近、海外の方と話していたら20歳前後の青年と間違われました。アシスタントグラフィックデザイナーの津森です。
明日から本格的なゴールデンウィークですが、皆さんはどこかに行かれる予定はありますか?
私は4月の3連休に台湾旅行に行ってきましたので、そのレポートを綴っていきたいと思います。
因みに、私は台湾に行くのは初めてです。一緒に行った母は今回が2回目です。
1日目
福岡空港から台湾桃園国際空港に着き、バスで台北に向かいます。
まずは台北101展望台に行きました。2007年にドバイのブルシュ・ハリファに抜かされるまで、「世界で一番高いビル」また「世界最速のエレベーター」としてギネスブックに載っていました。
この日は少し曇っていたので後方の山々が霞んでいますが、晴れていたらもっと綺麗だっただろうな、と思いました。
次に龍山寺(ロンシャンスー)へ。清時代に建てられた台北最古のお寺で、台北の観光名所の一つです。
この日は休日ということもあり、僧侶の方が読むお経に合わせ、集まった地元の方々が一緒に読経をしていて、寺内にはお経が響き渡っていました。台湾の方々はかなり信心深いです。雰囲気に圧倒されました。
参拝した後、台湾式のおみくじ体験をしました(おみくじの引き方についてはこちらから)
日本のおみくじと違って、料金はかかりません。参拝時に神様に自分の悩み事などを相談した後、おみくじを引いていいかどうか、お伺いをたてなければいけません。出る結果によっては、「その事についてはあなたの中で結果が出ているはずだ。今回は引くな」という神様からのメッセージという事で、クジが引けない場合もあります。
私は今回、かなり真剣に参拝し、相談したい事を伝えてクジ引きを試してみました。
すると、クジを引いて良いという結果が!クジを引くと…
なんと、「第一首 上上」が出ました!!これは日本でいう大吉と同等の結果だそうです。
ガイドさんに内容を説明してもらうと、「これからあなたに辛いことが起こるかもしれないが、全ては良い方向に向かいます。また、今後あなたを引っ張ってくれるような人や事が現れます。」
とのこと。お守りとして持っておこうと思います。
次に小籠包が有名な「鼎泰豐(ディンタイホン)」本店へ。
美味しかったのですがかなり混んでいて、料理が出るペースも早く、全く小籠包の写真が撮れませんでした。
日本にも支店があるので、今度はゆっくりそこで食べてみたいと思います。
そして一日目のメイン、士林夜市へ。
夜ご飯を食べてお腹いっぱいだったため、ここではデザートだけ食べる事にしました。
台湾は外食文化が盛んなので、ここは本来地元の人々の食事処なのですが、今は人気観光地となり、ほとんど外国人観光客しかいませんでした。
夜市の奥に進んで行くと、ここにもお寺があります。台湾のお寺は夜になるとライトアップされているところがほとんどです。
台湾の人々は金色と赤色が好きなので、この2色の配色を至るところで見かけます。
士林夜市の一部は美術館建設のため、地上から地下に移動しています。
夜市の台湾の人々の活気が伝わってきます。それにしても臭豆腐の匂いは強烈ですね。夜市では臭豆腐の匂いが充満していました。食べる勇気はありません。
地下の屋台で台湾のマンゴーかき氷を食べました。マンゴーが新鮮で、自然な甘さで食べやすかったです。
2日目
この日はまず、朝の衛兵の交代式を見に「忠烈祠」へ。
「忠烈祠」は、かつて日本の護国神社があった場所です。戦後、中華民国国民政党権によって「忠烈祠」と改められました。
ここでは大声でのおしゃべりや喫煙は禁止されています。
正門に衛兵が立っています。彼らは動かないのはもちろんの事、瞬きをする事も禁止されています。瞬きをすると悪い霊が入る、と言われているためだそうで、交代までの1時間はこのまま微動だにせず人形のように立っています。彼らは瞬きをしないための特殊な訓練を受けており、衛兵になれるのは陸、空、海軍から選抜された高卒以上で犯罪歴がなく、身長175㎝~195㎝のエリート中のエリートだけだそうです。衛兵の役目を終えた後は安定した将来を約束されているとのこと。
因みに、衛兵の側にいるSPみたいなお兄さんも現役の衛兵です。衛兵の番でないときは動けない衛兵の汗や、瞬きをしないため涙が出るのでそれを拭いてあげたり、服装を整えてあげたり、観光客から守ったりと、衛兵のお世話係をします。
交代式が始まりました!!
ぴったり息のあった動きで行進していきます。
そして大殿前へ。この大殿前でも2人、衛兵が守護します。
そしてまた正門に戻ってきます。
ここでようやく正門の衛兵は交代します。
そしてこの暑さの中、1時間動かず瞬きもしません。体力・精神力共に鍛えられたすごい人々だと思います。
次に「国立故宮博物院」で「翠玉白菜」や「肉形石」を見ました。小さい翠玉巧彫ですが、精巧に作られた芸術品をじっくり見ることができました。
翠玉白菜はよく台湾のお土産のキーホルダーになっていますが、これを知らないと「なんで白菜がモチーフになっているんだ…?」と思うでしょう。
その後、「中正記念堂」へ。
ここは1975年4月5日に亡くなった蒋介石に対する哀悼の意を込めて建てられました。地元の人々の憩いの場としても親しまれています。
中に入ると微笑んでいる蒋介石の大きいブロンズ像(高さ6.3m)があります。
敷地も広くて、綺麗に整備されています。スケールが大きいですね。日本の戦国時代のお城を彷彿とさせます。
お昼は中華料理を食べました。
個人的には2日目のこのお昼の中華料理が今回の旅で一番美味しかったです。
そして、台北市内からバスで約1時間、この旅にメイン「九份」へ。海を一望できる風光明媚な街並みが広がっています。
ここは宮崎駿監督のアニメ映画「千と千尋の神かくし」の舞台モデルとなった事で有名です。湯婆婆の店のモデルとなったお店「茶芸館 阿妹茶楼」で台湾茶を楽しみました。
九份はどこもかしこも日本人観光客で溢れかえっていました。
夕方まで出店が出て賑わっていますが、出店は夜の6時には閉まってしまい、夜間はお茶屋さんだけ営業しているそうです。
晩御飯を食べた後、ホテル近くのスーパーマーケット「家樂福 Carrefour(カルフール)」へ。
ここは朝の9時〜夜の2時まで営業しています。私たちはここで台湾土産を買いました。空港で買ったりするよりも、ここの方が種類が多く、比較的リーズナブルに購入することができます。ここでお土産を選んでいるとき接客してくれた日本語が全く喋れない店員さんが今回の旅で一番印象に残っています。
観光客慣れしていて、言葉がわからなくても接客できているのが素晴らしいと思いました。
台湾の方々は乳製品が好きなんですね。スーパーで売られている牛乳の種類が豊富でした。
後、写真には撮っていませんが、ハーゲンダッツも大好きなようです。スーパーで置いてある他、飲食店でもデザートとしてよく提供しています。
また、ホテル近くでやっていた士林とは別の夜市に見学に行きました。こちらは観光地ではなく、どちらかといえば地元の人々のための夜市という印象でした。
3日目
いよいよ最終日です。
この日は夕方に飛行機が出発予定だったので、お昼過ぎまでホテル周辺の台湾の街並みを歩きました。
台湾はバイクで移動される方が多いです。自分の車を所有している人々は裕福層だそうです。バイクで2人乗りはもちろん、3人乗り4人乗りもよく見られます(※台湾では3人乗りや4人乗りは交通違反ですが、警察は正月などの自分のボーナスが関わる時でないと大半は見逃しているそうです)
台湾のタクシーは黄色です。1日目の士林夜市からホテルまで戻る際に利用したのですが、運転手さんはとてもいい人でした。国道を時速90km/hでぶっ飛ばしていましたが、本当にいい人でした。(※台湾の運転はかなり荒いです。横断報道を渡る時など、普段以上に注意しましょう。)
それにしても、台北の建物はどれも高くて、私の広角レンズのカメラでも全然収まりきれませんでした。
台湾では一軒家に住む事はなく、こういった高層マンションやアパートに住居を構える人がほとんどです。地方に行くと一軒家があるそうですが、それは大概が富裕層の別荘だということです。
後、この↑写真のような建物を見ると押井守監督の攻殻機動隊GHOST IN THE SHELLの街中の背景美術を思い出し、1人興奮しておりました。(母から少し引かれました)
最後にたっぷり台湾の街中を見られて満足し、無事に日本に帰国しました。
台北の人々の活気に元気づけられました。
海外旅行は自分の視野を広げることができる貴重な経験ですね。
次はアメリカか、ヨーロッパに行きたいです。
皆様、どうか充実したゴールデンウィークをお過ごしください!アシスタントグラフィックデザイナーの津森でした。