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新型コロナの感染拡大やそれに伴う活動自粛を経て

『住む・働く・遊ぶ』これまで当たり前だったことが出来なくなり

確実に生活スタイルが変わりつつあります。

店舗の内装では飛沫感染防止のため、人と人との間にパーティションを設置したり

高度な空気清浄機や換気システムを設置することが当たり前になりました。

更に非対面・非接触に特化した店舗が増えてきてます。

無人決済型のコンビニエンスストアや

完全予約制や無人店舗のアパレルショップが出来てたり…

事前予約や事前決済などで店舗への来店人数を制限し

ネットで時間指定して好きな時間に商品を受け取れるサービスを提供したりと

極力対面接客することを無くして、ウィズコロナ時代にも

営業しやすいお店として存在します。

 

ここ1年で商業建築の業界では

感染対策に気を遣いながら

風通しがよく、緑があって、心地よい….という

オープンエアな空間作りが必要とされてきています。

それは店舗だけでは無く、オフィスでも同じです。

まるでカフェや緑いっぱいの公園で仕事をしているような雰囲気のオフィスも

増えています。

私の住む地域ではまだその流れは来ていませんが….

いずれはそれが当たり前になってくると思います。

人と人が接しない店舗が増える中、真逆とも思える人と人とのつながりや営みを

おしゃれに提案しているコミュニティも増えてきています。

 

●職住融合 複合施設 下北沢『BONUS TRACK』ボーナストラック

https://bonus-track.net

ここは職住近接、外部空間の活用を目指した施設で

一区画10坪(住居部分5坪+店舗部分5坪)の兼用住宅で

3区画が1つの長屋になった棟が3棟と

商業施設棟1棟で構成されています。

個人が店舗を持続して構えやすいように面積と賃料のバランスを調整計画されていて

内装は木造で、敢えて完全に仕上げて無く「変えられそう」な雰囲気を残してあり

入居者が各自の環境を作れるように考えられています。

共用のギャラリーやトイレ、ゴミ置き場などとコワーキングスペースもあり

生活、商売どちらのことも考えられて計画されています。

外部空間には「雑木林の中の商店街」というコンセプトのとおり

ふんだんに植栽が配されています。

入居者にとっては共用の庭であり近隣の人にとっては公園のような存在となっています。

コーヒーを飲んだり、犬の散歩に来たり、散歩したり….とここには様々な

人が訪れているようです。

 

●職住一体 賃貸集合住宅 練馬区桜台『欅の音terrace』ケヤキノオトテラス

https://narimanowa.com/estate/keyaki/

築38年の鉄骨造2階建てアパートをリノベーションした賃貸集合住宅

「ナリワイ×暮らし」をキーコンセプトとして、小さな店舗が集まった町屋形式の

住まい方を提案されています。

この施設も前出の『BONUS TRACK』と同じく内装は完全に仕上げて無く

「変えられそう」な雰囲気を残してあり入居者が各自の環境を作れるように

考えられています。

道路に面してテラスを設け、テラスに面した土間スペースを店として開くことができる。

定期的にマルシェも開催され、地域の人との交流の場ともなっている。

 

ご紹介した2つの施設はどちらにも地域に開けたスペースが有ります。

こんな世の中だからこそ 人と人とのつながりを大切に….

そしてそれが人を育て、街を育て、力を付けるのだという考えもあるのだと思いました。

私の住む地域にもこんな素敵なコミュニティがあればいいなと思います。

たくさんのドラマが生まれそうな予感がしますよね!